夏休みは3ヶ月間LAに帰る予定になっていた。
帰ってから今までLAで行ってたジムではダメだと思い、色んなジムを試した。
3軒目に行ったジムがとても良かった。子供達も強い。先生もとても熱心でなんとなくハワイのジムと似ている。息子達も11ヶ月ハワイで鍛えられた分、負けていない。先生達も他の子供達も2人を見て興奮しているのがわかる。このジムは週5で練習があり、土曜日は試合が近い子供達のためのトレーニングがある。
息子達は試合に出たことがない!
他の親達にそれをいうとびっくりされた。反対に柔術初めてまもない時に試合に出る方がびっくりなんだけど。。。
ここのジムの友達はほぼ皆んな試合に出た経験がある。メダルをいっぱい持っている子もいる。
よし、この夏は試合に申し込もう!
さすがLA、ほぼ毎週末何処かでトーナメントがある。でもトーナメントの申し込みの締め切りが早くあるので7月の試合はほぼ無理。8月にあるIBJJFのトーナメントに申し込むことにした。ハワイに帰る1週間前のトーナメント。目標が出来た!
トーナメントまで後1ヶ月。2人ともそれぞれ仲の良い友達/ライバルが出来た。長男の方はお互い似たようなスタイルの柔術をして刺激を与え合ってる友達が1人と、もう1人の友達はホワイトベルトやけど他の格闘もやってるみたいで技もすごいし、体も柔らかくてとても上手に技を交わしていく。次男の方は、同い年やけどすごく小さい友達ができた。でもめちゃくちゃ動きが速いのと、絶対勝ってやるというオーラがギラギラ出ていて毎回やられる。次男には勝ってやろうという気持ちより、負けないという気持ちの方が強く、一度相手を掴んだら中々離さない。それはそれで良いのだけれど、もっと勝ちに行こうという気持ちを持ってほしい。
週5の練習、土曜日の練習、3校合同練習も参加した。
トーナメント当日、LAでは滅多にないハリケーンの中、1時間ほど東に走った所のアナハイムでトーナメントがあった。親も子供も初めてのトーナメント。私は多分子供より緊張してたと思う。良かったのがジムのメンバーが沢山エントリーしていたので大きな会場でもすぐにみんなを見つけることができた。私は試合が行われるマットまで一緒に子供と行けてそこから応援すると思っていたのに、行ってみたら1階に20個のマットがあって、その階には選手とコーチしか入れない。家族やそれ以外の人達は2階席から応援するとなっている。そんな事知らなかったので朝一で試合をする次男に何も声をかけられずそのまま彼は1階へ行ってしまった。。。2階席もすごく大きくて次男も私達が何処にいるかもわからない。上から見てたら明らかに緊張しまくって、待っている間体が止まったまま動いていない。どうにか彼に私達のいる場所を伝えたい。でも1週間ぐらい前から喉の調子がおかしかった私はよりによって今日声が出なくなっていた。。。最悪。旦那に頼んでも集中してるから見守ろうという。
絶対集中じゃない。緊張でびびってるんやって!!
もう、他の子供達は慣れた動きでストレッチやウォーミングアップやってるのに、うちの息子は地蔵のように全く動かない。。。待ってる間しっかり体を温めないといけないって言っとけば良かった。。。泣 そのうちコーチが来て息子にアドバイスをくれている。それでも体を動かさない。。。コーチぃぃぃ そこ基本ちゃうん?
息子の試合が始まった。案の定緊張で全然体が動いていない。いつもの練習の半分の力も出てないんじゃないか?試合中コーチは色々アドバイスを言ってくれるのがありがたい。息子も心強かったと思う。後で聞いたらマウントは3秒間でポイントになるとか、受け身をやり過ぎると勝敗がついてない時のレフリーの判定で不利になるとか教えてもらった。私達も子供達も知らないことばかりだった。次男は受け身が好きでそこからアームバーを取りに行ったり、ネイキッドチョークをするのが好きだ。でも技は決まらずレフリーの判定で1戦目は負けてしまった。
2戦目もガチガチのまま始まり、同じような試合で負けるかなって思っていたら、レフリーの判断でなんと勝利!後1回勝てばメダルがもらえる。どうにかして彼に伝えたい。でも遠すぎる。。。
3戦目、速攻で相手にアームを取られて上から見てたら出られそうだったのに自らタップしてサブミッションさせられた。。これに勝てばメダルがもらえるとわかっていたらもうちょっと違う戦い方が出来たかもと思うと悔しくて仕方がない。親バカかもしれませんが。。
反省することばかり。息子を迎えにいくと私を見つけたら静かに泣いた。本人も悔しかったんだろう。そしてもっといっぱい試合に出て強くなりたいと言った。私もグッと涙を堪えた。
さて、次は長男。次男の試合を一緒に見ながら色々学べたので午後からの彼の試合まで友達と練習会場でウゥーミングアップに行ったり楽しくやっている。
長男のマットは端の方で2階席の私達の席から近い。友達も隣のマットで同じジムの親達で一緒に応援出来て心強い。息子の1戦目は相手がいなくて不戦勝。
2戦目、彼の初めての試合。やっぱり緊張で体が思うように動いていない。だけど勝てそうだ。3秒ルールのポイントをこの時点で知らない息子は(私達もこの時は知らなかった)マウントしてもサブミッションを取りに行こうとアームバーに移る。でも決まらずそのまま相手にサイドポジションからのポイントで負けてしまう。この後、チームメイトの親にポイントの事を聞いてあの時のマウントが後2秒長かったら勝っていたのにと悔しい思いをした。
3戦目、3秒ルールを知らない息子はまた同じようなおしいマウントやサイドポジションでポイントを逃してしまい、どう見ても息子が押していたように見えたのにレフリーの判断で負けてしまう。何故かと聞くとこの場合は試合の最後あたりの状況や、受け身が多い方のマイナスポイントでレフリーが判断するみたいだ。
悔しい。長男は感情豊かな男なので次男とは逆で会場でわんわん泣いていた。。。悔しかったはず。そして彼ももっと強くなると言ってくれた。
チームメイトはほとんどの子がメダルをもらっていた。さすが!息子達がこれが初めての試合と知らなかったコーチはびっくりしていた。試合に出れば出るほど、強くなれるし試合慣れもする。会場で友達もできるからどんどん出たら良いよとアドバイスをくれた。
私は高校の時剣道をしていてインターハイに出たことがある。インターハイ予選の決勝戦の緊張感は何十年経った今でも忘れられない経験。あんなに緊張することが人生でもう一度来るのか?いやもうないと思う。子供達にもこの経験を是非してほしいと思う。
いやぁぁぁ、それにしても悔しい!