Buttermochi’s diary

息子の思春期に向けて。。。

ゲコの孵化

この前友達家族と一緒にビーチクリーニングに行ってきた。比較的綺麗なビーチなんだけど、クリーニングの目的で行くと、やっぱり色々ゴミが落ちている。特に溶岩の裂け目の所。ビニールやペットボトルの蓋。釣りの金具や紐も多かった。

ホームスクーリングにはとても良い教材だ。このゴミを鳥や魚、亀に影響を与え、そこからグローバルウォーミングにつながる。話を聞きながら一生懸命ゴミをひらう。とりあえず、動物を傷つけたくないといのが一番のモチベーションのようだ。

ゴミを拾っている途中、次男が小さな卵を持ってきた。椰子の木の下に落ちていたみたい。どうも島トカゲ(ゲコ)の卵みたい。何個か落ちてるみたいで、返しておいでと言うと育ててみたいという。お母さんと一緒じゃないと可哀想やろと言っても返してこようとしないので、しっかり面倒見るという約束で1個持って帰ることにした。私は全力で反対したけど。。

早速入れ物を持ってきて、ティッシュで卵を温めるようにして机の上に置く。ティッシュの位置を変えたり増やしたり、最初のうちは色々やってるけど、数日経っても1週間経っても何も変化がない。そのうち卵の入れ物はほったらかし。

私が何かを言うと見てると言って卵を触ったり、面倒を見てるようにするけど、何も言わへんかったら何にもしない。

あぁぁぁぁ、可哀想。ってもう死んでるんじゃない?

そのうち卵の存在も忘れて、掃除するたび、いつ迄このままにしておくんだろうって思うようになってきた。

1ヶ月ぐらい経った時、呆れた私は、次男に卵どうなってるの?って聞いてみた。確実に卵の事を忘れてた次男は焦ったようで、卵を見つけて大丈夫という。

何が大丈夫? 

放ったらかしにしといて、掃除のたびに邪魔で、怒った私は、もう死んでるから外に埋めておいでと言ったら、卵を眺めながら手紙とお墓に立てる物を作り出した。その辺はちゃんとしてるんやぁ。。。

作りかけのお墓🪦

そして最後に卵を持ってじっと見つめている。

あ、動いた!!

嘘でしょ??寂しさのあまり幻覚でも見たか?

ヘッドライトを持ってきて卵を見たら中でゲコが動いているという。そしたら卵がピキピキって。。嘘でしょ?

卵をティッシュの上に置いて見ているとしばらくしたら、ゲコのしっぽが出てきた!

えぇぇぇぇ

出てきたよぉぉ。 ゲコの孵化の瞬間が見れた。

ヒビが入った卵

出てきたよ

GO



数週間前から死んだと言われ、ほんとついさっきにはお別れの手紙も書かれお墓までつくたれてたのに。。。こんな事ってあるんですね。

さて、孵化したのは良いけど、ここからどうする?このトカゲ、共食いするよ。。。ほっとけないね。でもこんなに小さいゲコ育てる自信全くないです。

それでも次男は色々調べて、トカゲは産まれたらまず自分の卵の殻を食べる。そのあとは小さい虫などを食べるという。逃すと大人のトカゲに食べられるかもしれないから逃げないようにして世話をしてるんやけど、日が経つにつれて、弱っていくのが目に見えてわかる。

ゲコが食べる小さい虫を捕まえるのはすごい難しい。ある日ジャングルの方から何か声がする。猫が大きな声で喧嘩してるようなワーワーと言うような声。何だろう?って思って窓の外を見たらいつも静かに、隠れて泣く次男が大きな声で泣きながら歩いている。慌てて外に行って聞いたら虫が捕まえられない。ゲコが死んじゃう。どうしようと言う。小さいながらすごい責任を感じてるんだなって思わされた瞬間。

その日、野性の動物を育てるのはすごく難しいと言うことと、野性の動物は野生で孵化しても生きのびれるのは少しだけなんだとい事を学びました。

夜、旦那と話しゲコはどこかへ逃げていったと言うことにしようと、弱ったゲコをジャングルの大きな葉っぱと葉っぱの間にそろっと置きに行きました。

次の日次男が空っぽになったゲコの入れ物を見て、どこへ行った?と聞いたので、逃げたんじゃない?って答えたら何も言わなかった。何を思って、何を感じたのか私にはわからないけど、それから卵を見てもゲコを見ても捕まえようとしなくなりました。

ゲコの名前はGO。小さいゲコを見るとGOが帰ってきたと今でもGOを思い出す次男です。

又一つ、学ばされました。